弊社の建築デザイン業務は、基本的にはクリニックデザインとコマーシャルデザインが多いのですが、1年に2〜3件程度は、住宅のデザインも行なっています。新築住宅のデザインから、既存住宅のリノベーション、マンションのリノベーションと様々な状態からのスタートします。
共通の傾向として、住宅のリノベーションの場合、住人の方の思い出の品や懐かしい物品が多数出てきます。
親から子へのリノベーションの場合、あまり物が減らず、倉庫が必要です。一方、中古住宅を購入して新たな住人が入る際は、前に住んでいた人影を感じなくなるまでに住宅内を空にして工事が始まります。そして図面がないのがほとんどです。まずは、現地調査を行い、住み手の方とのヒアリングを行い、図面を描いて、イメージパースを見ていただいて、段々と住み手の意思と作り手の意図がうまく組み合う時は快感ですね。
そしてやはりメインは、キッチンと照明のデザインで表情が大きく変わるような気がします。家族構成、ライフスタイルも様々なので、それぞれのテイストに合ったデザインで徐々に完成して行く様子を見るのをいつも楽しみにしています。
時々の業務ですが、新たな発見の多いハウスデザインは、クライアントも私も苦労も多いが、実りも大きい業務ですね。
提案用のパースもキッチンを見るか、キッチンから見るアングルが多いです。奥様目線で考えた時の伝え方ということでしょうね。