クリニック改装計画 着工

 4月10日、福津市の歯科医院の改装工事が、予定通り着工できました。
着工準備中に、資材の納期等の心配もありましたが、心配していたほどの影響もなく無事に進み始めました。
 築70年の歴史あるクリニックなので、建物自体は、老朽化はしていますが、リニューアルしてデザイン的な部分だけでなく、機能的な部分もより良くなります。
 現在、解体作業中なのですが、昔の資料などが掘り起こされて少し宝探しのような状態です。解体後に現れる材料についても70年前には、コンクリートを流し込む際にも、コンクリートパネルがなかったので、板を敷き詰めて流し込んでいたり、下地が全て木で作られていたりと今とは色々と違っていて発見が多い案件です。
 コロナウイルスにより、様々な業種に影響が出ているところなので、予断は許さない状況ですが、工事を止めるような事態にならないように、事故だけでなく、感染の方にも細心の注意を払いつつ工事を進めていってもらうようにします。これから1ヶ月後のお引き渡しが楽しみです。

案件の進捗状況

 コロナウイルスの影響で、最近では工事業者さんから材料の手配ができず、止む無く商品の変更をしなくてはならない案件もでてきました。
 私の抱えている現在進行中の9案件は、進捗状況は様々なのですが、工事中または着工間近の案件については、材料・資材・建材の手配もつき、人の動きがつかなくなるまでは、なんとか工程表の通りに進めるような動きになっております。あとは、これから気温が上がり、体調管理が大変になってくると、工事の進捗も随時確認しつつ進めて行く事になると思われます。
 現在、プラン進行中でこれから、発注作業のある物件については、在庫の確認、流通の状況を確認しつつ、変更もある旨を踏まえての進捗になると思います。
 建築デザインの業務自体は、パソコンの電源が入り、現地に行く事ができれば進める事ができますので、現場との連携を通常以上に綿密に取りながら、全ての案件を見守っていきたいと思います。
 こういう状況なので、全ての事柄について、様子をみつつ次の行動や予定をきめていくので、急遽変更もありますが、できるところからやっていきます。

スタディ模型

 撮りためた画像の画像の整理をしていたときに、模型の画像がでてきたので、模型について考えてみました。
 以前、マンションのデザインをメインとしているデザイン事務所に勤務していたので、マンションの建築模型のチェックなどもよく行っていました。マンショの模型は、エンドユーザーの方が周りの環境や外観のデザインの確認、購入予定の区画の日当たりの確認などを行うため、完成する本体との相違のないように細心の注意を払っていました。色の違いや、タイルと塗装の部分の区切りなどが違っていると、作り変えをお願いしていました。後のクレームにならないように注意していました。チェックする側としては、クリエイティブな面はないですが気の抜けない仕事でした。
 今は、新築の建物の場合のデザインなどでは、最初にプランをする際に、敷地に対してどういったデザインが相応しいかを考えつつ、フォルムの検討から、外構、植栽とのバランス、また内装の間仕切りの検討の為に模型を作っています。
検討の為の模型なので、何度も作ることもしばしばです。ある程度まとまったら、クライアントへの提案用に、外観提案と内装の間仕切りの確認なども含めて行うので、屋根が取れるように作ります。プレゼンテーションの際に屋根を外して内部を見た際の「オォ〜」という反応がいつも楽しみですね。
いつも「オォ〜」です。慣れると案外、時間をかけずにできるので、CGやムービーの発達にともないなくなるのでは、という議論がよくされますが、考える際にあると便利なツールとして、私は模型をつくり続けると思います。

デンタルデザイン

 北九州市にある歯科医院の移転リニューアル工事のデザイン業務が無事にお引渡しまで完了しました。
 イレギュラーなパターンですが、引渡し予定の朝から診察予約が入っており、最終クリーニングを前倒しして、診察に影響のない部分の最終工事を若干残してのお引渡し検査となりました。
 こちらのチェック前に、既に診療をされていたので、院長先生については、工事精度のチェックに加えて、使い勝手についての提案も頂けたので、先先の改修工事が少なくなりそうです。
 更に、クリニック側のコンセプト通りのデザインの上、患者様の反応も上々との有り難いお言葉も頂けたので、施工業者の方々もほっこりしておりました。
 これから次のステージにステップアップしていくデンタルクリニックに関わることができて、関係者全員に達成感、満足感のある案件となりました。
 そして、実は今回の移転リニューアルには、まだ続きがありますので、これから先も楽しみです。
 新聞広告の様に「この写真はiPhoneで撮影しました」というほど上手に撮れてませんが、写真載せてみます。

 

近日完成クリニック

 数年前から計画があり、昨年暮れから本格的に始動したし歯科医院の移転開業の案件が今週末完成します。
 
 移転前は10坪程度のスペースで必要な機能をコンパクトにまとめて診療ができるようにデザインしていたのですが、移転先は面積を4倍以上の広さとなり、ゆったりと診療ができるようになります。院長先生のビジョンがはっきりとしていたので、デザイン自体は、言葉で伝えていただいたビジョンを形にしていく作業だったので、非常にスムーズに計画から工事まで進みました。
 移転前のクリニックのインテリアデザインも弊社にご依頼いただいて、今回の移転もご依頼いただいたので、前回以上のデザイン性、機能性を持たせるためにあれこれと知恵を絞って、患者様にも医院関係者の方にも喜んでいただいて、少し驚いていただければと思っています。
 完成まであと3日ですが、工事関係者の方々にも頑張っていただいて、無事にお引き渡しできるように監修していきます。

オフィス環境

 ミーティングなどをするなかでの雑談で、たまにどんな環境で仕事をされてるんですか?と聞かれる事があります。弊社オフィスは少人数でコンパクトで建築材料のサンプルに埋もれて作業しています。PC作業デスク、コーディネート用作業台、ミーティングデスク、カタログ用の資料棚、物件別の資料棚、あとは複合機があれば事足ります。
実はクライアントの方を呼んで弊社で打合せができるほど綺麗にはしておりませんので、今後は事務所の改装などもできるようにしていきたいと考えてはいるのですが、もう少し頑張らないといけないですね。
今の事務所で開業して7年過ぎましたが、マイナーチェンジしかできてないのでそろそろ改装していこうかと画策してます。
とても恥ずかしいですが、一枚写真掲載します。デスク周りと使用中の道具を並べてみました。
建材というよりも、PCに囲まれてますね。

現地調査

 昨日は、山口県周南市で計画中のクリニック新装工事の現地調査に行きました。クライアントの先生、医療関係者、そして工事業者と、関係責任者の顔合わせも含めて、プロジェクトの概要としてスケジュールと工事内容の確認、既存建物の状態の確認を行い、クリニックの診療内容に合わせた工事が可能かなど、確認を行い、これから本格的にデザイン業務が始動します。
 
 事前のヒアリング、現地調査、環境調査、既存建物がある場合はその建物の調査など、デザイン業務の前に行う作業を詳細にすることで、後々の必要に迫られて行う変更等が少なくスムーズにプロジェクトが進行しますので、昨日の現地調査は大切な作業です。
 関係者の顔合わせを行うことで、全員のモチベーションも上がるので、これから、およそ半年後の完成が早くも楽しみです。

house design

 弊社の建築デザイン業務は、基本的にはクリニックデザインとコマーシャルデザインが多いのですが、1年に2〜3件程度は、住宅のデザインも行なっています。新築住宅のデザインから、既存住宅のリノベーション、マンションのリノベーションと様々な状態からのスタートします。
共通の傾向として、住宅のリノベーションの場合、住人の方の思い出の品や懐かしい物品が多数出てきます。
親から子へのリノベーションの場合、あまり物が減らず、倉庫が必要です。一方、中古住宅を購入して新たな住人が入る際は、前に住んでいた人影を感じなくなるまでに住宅内を空にして工事が始まります。そして図面がないのがほとんどです。まずは、現地調査を行い、住み手の方とのヒアリングを行い、図面を描いて、イメージパースを見ていただいて、段々と住み手の意思と作り手の意図がうまく組み合う時は快感ですね。
 そしてやはりメインは、キッチンと照明のデザインで表情が大きく変わるような気がします。家族構成、ライフスタイルも様々なので、それぞれのテイストに合ったデザインで徐々に完成して行く様子を見るのをいつも楽しみにしています。
 時々の業務ですが、新たな発見の多いハウスデザインは、クライアントも私も苦労も多いが、実りも大きい業務ですね。
 提案用のパースもキッチンを見るか、キッチンから見るアングルが多いです。奥様目線で考えた時の伝え方ということでしょうね。
 

竣工写真

 昨年11月にお引き渡しの終わったクリニックの竣工写真の撮影が先延ばしになっていたので、午後から休診のタイミングで、昼景と夜景の撮影を行ってきました。お引渡し後時間が経ってしまっているので、移動できない備品などもあるなかで、できるだけすっきり見えるように、写せないものは移動させつつ撮影してきました。

http://limit-free.com/projects/h-dental-clinic-2/

プレゼンテーション資料

 先日の店舗計画のプレゼンテーションで、時間も資料も少ない中でのイメージ提案であるため、通常であればフォトリアルなCGパースでの提案を行うところを、ざっくりとしたスケッチで提案しました。素材等の決まっている部分やわかっている部分のみをハイライトのように色をつけて、検討部分は線画のみとしたところ、クライアントの方々も理解して、通常のCGパースを決定事項としての間違い探しのような作業や、変更を言い出しづらい雰囲気がなく、ディスカッションしながらより良い方向を探し出す作業を、共有でき、いつもと違った印象のプレゼンテーションからディスカッションへのながれと、次の提案の方向性が鮮明になったようで、提案の手法としては古いですが、会議の密度は高かった印象を受けました。提案の方法や、デザインのセオリーなども、さまざまな組み合わせを的確に選択し、常に新たな発見をする事に対する喜びを感じたプレゼンテーションでした。
 
 私自身、「いつも通り」や「普通はこうする」といった言葉があまり好きではないので、常に新たな事を試しつつ、進歩していき、それを周りに伝えていきたいですね。
 よく「この方法は新しい」と思うことがあるのですが、ほとんどの場合、探すとその方法や似た方法は、誰かがやっていたりしています。本当に新たな事や方法を考えるのは難しいです。無意識でインプットしているものを、自分でアウトプットできているという事で、ネガティブにはならずに、新たな方法を考え続けたいと思います。